台湾華語(繁体字中国語)を本格的に学び始めて6ヶ月が経ちました。
最初はアプリを使って手軽に始めたものの、途中で壁を感じて方向転換して、現在はChatGPTを活用して学習を続けていますが、想像以上に便利で効率的です。
この記事では、実際に僕が体験した「ChatGPTが語学学習の最強サポートツールになり得る理由」を、台湾華語学習者としてのリアルな視点で紹介します。
台湾華語学習のこれまでの道のり

最初はDuolingo
僕が台湾華語を学び始めたきっかけは、台湾旅行中に感じた「もっと現地の人と話したい」という思いでした。
最初に手を出したのは、有名な語学アプリ「Duolingo」。
カジュアルに始められて毎日の習慣化にはぴったりでしたが、使っていくうちにいくつかの限界を感じました。
特に「繁体字」に対応していない点、そして台湾華語に欠かせない「ボポモフォ(注音符号)」が使えない点です。
学習を進めるにつれて、これでは台湾で使われる実際の言葉とは少し違うと感じるようになり、約3ヶ月でDuolingoを卒業しました。

台湾華語学習のためにボポモフォの勉強を開始
その後、台湾に行った際に子ども向けの遊び場や看板でボポモフォを見かけ、台湾人の生活にどれほど浸透しているかを実感しました。
そこから本格的にボポモフォの勉強を始めました。
途中でいろいろと挫折しましたが、アプリゲームなどを活用して少しずつ記号と発音を覚え、今では文章を読むときに自然と注音が頭に浮かぶようになってきています。
初めて見る感じでも注音があればある程度発音をイメージすることができるようになりました。


現在は単語やフレーズを覚えることに専念
ボポモフォ習得後、この記事を書いている2025年10月現在は「単語やフレーズをひたすら覚える」ことを中心に、実践的な学習を続けています。
こちらはKazu Languagesさんの語学学習メソッドを参考にしています。
とにかく使えるフレーズのストックを増やして、文法とかは後回しです。
不思議とフレーズをある程度覚えてくると自然と文法も推測できるようになってきます。

ChatGPTを語学学習に使ってみた

そんな中で出会ったのが「ChatGPT」でした。
最初は仕事で試しに使っていたのですが、「これ、語学学習にも使えるのでは?」と思い立ってから、学習スタイルが一変しました。
僕の使い方はとてもシンプルです。ChatGPTに最初だけ以下のようなフォーマットを指定します。
日本語を入力したら、台湾華語(繁体字)に翻訳し、注音符号(ボポモフォ)とピンインを併記して出力してください。
これをセットしておくだけで、その後は日本語を打つだけで、自動的に以下のような出力が得られます。
こんにちは
你好(ㄋーˇ ㄏㄠˇ)nǐ hǎo
まるで自分専用の台湾華語変換ツールです。
単語帳アプリを使うよりも圧倒的に早く、文脈ごとに自然な言い回しを学べます。
さらにChatGPTは文法やニュアンスにも強く、「この表現は台湾ではあまり使わない」「こちらの言い方の方が自然」など、具体的なアドバイスもくれるのがありがたい点です。
他の翻訳アプリや辞書では難しい、細かな表現の違いを即座に教えてくれる。
特に台湾華語のように情報が少ない言語を学ぶ人にとって、これは本当に心強い存在です。
文法の解説や例文が欲しい際にはプロンプトに追加します。
日本語を入力したら、台湾華語(繁体字)に翻訳し、注音符号(ボポモフォ)とピンインを併記して出力してください。
また、必要に応じて文法の解説や例文も加えてください。
これで日本語文を入力したらボポモフォ付きで台湾華語に変換され、さらに文法の解説や例文も追加してくれるようになります。
こちらでは文法の解説をしてくれています。

こちらは例文付きで返答してくれています。

思い通りの回答が得られなければ都度ChatGPTにお願いすればすぐに修正してくれます。
気に入ったフォーマットで返してくれた場合には、そのフォーマットを維持するようにChatGPTに指示すればOKです。
生成AIは指示の出し方で回答がかなり変わってきます。
安定した回答を出すテクニックの1つが、回答のサンプルを与えることです。
日本語を入力したら、台湾華語(繁体字)に翻訳し、注音符号(ボポモフォ)とピンインを併記して出力してください。
また、必要に応じて文法の解説や例文も加えてください。
アウトプットのフォーマットのサンプルを提供しますので、こちらに従ってください。
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日本語:今から帰る
中国語(繁體字):我現在要回家了
注音符號:ㄨㄛˇ ㄒーㄢˋ ㄗㄞˋ ーㄠˋ ㄏㄨㄟˊ ㄐーㄚ ㄌㄜ˙
ピンイン:wǒ xiàn zài yào huí jiā le
補足:
「回家」=家に帰る
「我現在要〜了」=「今から〜するね」「そろそろ〜するよ」という自然な口調
友達や家族との会話では、少し短くして「我要回家了」でもOKです。
💬 例文:
A:你下班了嗎?(仕事終わった?)
B:我現在要回家了~(今から帰るよ〜)
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上記のような指示を出すことでより回答のフォーマットが安定します。
ChatGPTを使った学習法(実践編)

日常フレーズを台湾華語で
僕が実践している方法は、「日常の日本語をそのまま台湾華語に変換する」こと。
たとえば朝の会話やLINEのやりとり、旅行中に使いそうな言葉をChatGPTに入力し、台湾華語・ボポモフォ・ピンイン付きで学びます。
僕の場合、台湾華語の練習のために妻とのLINEのやり取りを台湾華語でする時もあるので、その時はChatGPTを頼りまくっています。
例:
今からご飯を食べに行く
我要去吃飯(ㄨㄛˇ ーㄠˋ ㄑㄩˋ ㄔ ㄈㄢˋ)wǒ yào qù chī fàn
このように、生活の中でリアルに使えるフレーズを増やしていくのが目的です。
これは語学系YouTuberのKazuLanguagesさんが提唱している「フレーズ重視の学習法」にも通じています。
僕もその考え方に共感し、ChatGPTを活用して自分だけのフレーズ帳をどんどん作っています。

クイズも出してくれる!
また、ChatGPTに「これまで学んだフレーズを使ってクイズを出してください」と頼むと、即座に練習問題を作ってくれます。
復習や定着にも使えるので、学習のサイクルが自然に回るようになりました。

画像では3問目までしか見えないですが、実際には10個の問題を作ってくれました。
クイズの個数や種類も指示できるので色々試行錯誤しながら活用しています。
このように、ChatGPTを利用すれば語学学習の概念が大きく変わります。
翻訳機能としてはもちろん、ボポモフォへの変換や復讐のクイズ作成など、色々な場面で活用することができるので、効率的に語学学習を進めることができます。
ChatGPTのメリットと限界

メリット
- 回答スピードが圧倒的に速い
- 文法・発音・例文を一括で確認できる
- 台湾華語などのニッチ言語にも柔軟に対応
- 学習履歴をもとに一貫した指導をしてくれる
- クイズなどの練習問題も作ってくれる
- 無料でも使えるが、有料版(ChatGPT Plus)はさらに快適
限界
- 音声練習やリスニング練習は別ツールが必要
- 完全なネイティブ感は保証されない(表現に微妙な違いがある)
- 自分でもある程度チェックできる理解力は必要
つまり、「ChatGPTだけで完結する」わけではないものの、文法理解や表現練習の相棒としては現時点で最強クラスのツールだと感じます。
ChatGPT Plus(有料版)の価値

ChatGPTには無料プランと有料プラン(ChatGPT Plus)があります。
有料版は月額20ドル(約3,000円)で、無料プランよりも制限が緩く、快適に利用することができます。
最新のGPT-5では、翻訳の自然さや文脈理解の精度が格段に向上しており、学習中の会話の流れもスムーズ。
さらに長文の履歴も保持できるため、継続的な学習や復習にぴったりです。
僕自身もPlusに課金していますが、語学学習だけでなく、仕事・生活全般の効率化にも役立っており、コスパは非常に高いと感じています。
まとめ

Duolingo → ボポモフォ → ChatGPT。
この流れで僕の台湾華語学習は大きく変わりました。
遠回りしてる感じもしますが、振り返ってみると1つも無駄なことはありませんでした。
Duolingoでは繁体字やボポモフォに対応していなかったものの、ある程度の単語や文法は理解することができました。
Duolingoで学んだ内容もその後にしっかりと活かされています。
ChatGPTは、まるで自分専属のAI家庭教師のように寄り添ってくれる存在です。
特に台湾華語のように情報が少ない言語を学ぶ人にとっては、効率と柔軟性の両方を備えた最強のサポートツールになると思います。
「ChatGPT × 台湾華語」は、これからの語学学習の新しいスタンダードになるかもしれません。
台湾華語に限らず、どんな言語にも対応できますね。
語学学習をしている方全てにChatGPTの活用をお勧めします!



