台北滞在中、妻は台湾の友人と久しぶりの再会を予定していました。
そのため、この日は僕と息子の二人旅。
せっかくの時間なので、息子が楽しめるスポットを探して選んだのが「国立台湾博物館(National Taiwan Museum)」でした。
息子は恐竜が大好きで国立台湾博物館の別館には恐竜の化石展示があります。
さらに本館には子ども向けの展示スペースがあり、親子で学びながら楽しめるとの評判。
場所も台北駅からアクセスしやすく、初めての親子二人旅にはぴったりでした。
過去に一度訪れたこともあるので、2人でも問題なくいけるだろうと思い、行ってみることにしました。
国立台湾博物館とは?

住所・アクセス
- 住所:台北市中正区襄陽路2号(No. 2, Xiangyang Rd, Zhongzheng District, Taipei City, Taiwan 100)
- アクセス:地下鉄MRT「台大医院駅」4番出口から徒歩約2分。台北駅からも徒歩圏内です。
今回は宿泊先のマンダリンオリエンタルホテル台北からUberを利用していきました。
本当はMRTで行った方が節約できるのですが、もう外が暑すぎて歩く元気を失いUberに甘えました。。。

入館料・チケット情報
料金は大人一人30元です。しかも別館への入場料も込みです。
- 一般:NT$30
- 割引:NT$15(学生や高齢者など)
- 共通チケット制:同じチケットで本館と別館(Land Bank Exhibition Hall/Natural History Branch)の両方に入場できます。
安すぎますよね。日本円で150円くらいです。
そして息子(3歳)は無料でした。
台湾も全体的にインフレがかなり進んでいる印象ですが、こういう公共の場はまだまだ安いです。
開館時間・その他訪問時のポイント
- 開館時間:火曜〜日曜 9:30〜17:00
- 休館日:月曜、旧正月・大晦日
- ベビーカー貸出・授乳室・休憩スペースあり。小さな子ども連れでも安心です。
毎週月曜日はお休みなのでお気をつけください!
本館地下の子ども向け展示がすごい!

入り口に入ると立派な階段があり圧倒されます。
ここが結構有名なのか、団体客たちがこの階段に並んで写真を撮っていました。
地上階は基本的に大人向けの展示になっていて、正直3歳の息子にとっては退屈です。
過去にすでに来たことあるということもあり、今回は地下1階の子供向けの展示スペースへ直行しました。
ボタンを押して動く仕掛け、パラパラ漫画風コーナーなど工夫が満載

本館の地下には、子ども向けの展示スペースがいろいろと設けられています。平日に来たのでガラガラでした。
ただ「見る」だけでなく、「押す・回す・動かす」といった体験型の展示が多く、息子も楽しそう。

ボタンを押すと映像が動いたり、パラパラ漫画のように物語が展開したりと、五感で楽しめる工夫が満載でした。
台湾華語が読めなくても、感覚的に理解できる内容なので、観光客でも十分に楽しめます。
息子も一生懸命遊んでいました。

台湾華語・ボポモフォで読める説明文あり

特に印象的だったのは、子ども向け展示の説明文。
すべての漢字の横にボポモフォ(注音符号)が付いていました。
台湾では小学生がこの表記を使って学ぶため、外国人学習者にとっても読みやすい教材のように感じます。
例:
地球是我們的家。
ㄉーˋ ㄑーㄡˊ ㄕˋ ㄨㄛˇ ㄇㄣ˙ ㄉㄜ ㄐーㄚ。
(地球は私たちの家です)
このように、台湾ではボポモフォが自然に生活の中に存在しています。
台湾華語を学ぶなら、やはりボポモフォを知っておくと便利です。
別日に本屋さんを訪れた際にも、ボポモフォ付きの本コーナーがありました。
台湾の子供たちはこのボポモフォを使って漢字の読み方を学んでいます。


別館にも行きました(元銀行建物)

建物の歴史/銀行だったところを活用
別館「Land Bank Exhibition Hall(旧土地銀行本館)」は、もともと銀行だった歴史的建造物を再利用しています。
高い天井と大理石の柱が並ぶ空間は、当時の銀行の雰囲気をそのまま残しており、クラシックな建築好きにもおすすめです。
本館で購入したチケットを見せればすんなりと入館できます。
恐竜化石がどーんと展示されている迫力/子どもの目がキラキラに

展示エリアに入ると、目の前に巨大な恐竜の化石が!
別館自体はそこまで大きくないのですが、とにかく大きな空間にさまざまな恐竜の化石がどーんと展示されているので迫力がすごいです。

その迫力に息子は「大きい恐竜!」と声を上げて、しばらく見上げたまま動けませんでした。
ちょっと怖かったかもしれません。息子だけでなく、僕自身も圧倒されました。

館内には他にも動物の骨格や古生物の模型など、リアルな展示がたくさん。
少し遊べるところもあって上の写真では一生懸命化石の発掘をしていました。
本館の知的な体験とはまた違い、「ワクワク」が詰まった空間でした。
親子旅だからこその発見と学び

子どもが楽しめる展示が多く、親も安心して回れた
どちらの館も広すぎず、全部合わせて2時間半ほどで無理なく回ることができました。
小さな子どもでも飽きずに過ごせる工夫が多く、体験型の展示が多いのが魅力です。
台湾華語を学ぶ立場から
説明文にボポモフォが併記されている展示を見ながら、「あ、この字はこう読むんだ」と頭の中で発音していました。
息子は遊ぶことに夢中になっていましたが、僕は説明文にあるボポモフォを利用して必死に漢字の読み方を理解しようとしていました。
遊びながら自然に台湾華語に触れられる体験は、親子学習にも最適です。
台湾ではボポモフォが中心
僕自身、最初はDuolingoを利用して拼音(ピンイン)を利用しながら中国語を学んでいましたが、台湾ではボポモフォの方が圧倒的に日常的です。
街中の子ども向け書籍や教育施設はすべてボポモフォ付きです。
今回の訪問を通して、台湾華語を学ぶならやはり注音符号から入るのが一番だと再確認しました。

台湾華語で使える博物館フレーズ集
最後に、旅行中に博物館などで使える便利な台湾華語フレーズ(繁體字+ボポモフォ)を紹介します。
博物館に限らず、チケットを買う場面は結構あると思うので覚えておくと便利です。
① 這裡是哪裡?
ㄓㄜˋ ㄌーˇ ㄕˋ ㄋㄚˇ ㄌーˇ?
Zhè lǐ shì nǎ lǐ?
👉 ここはどこですか?
② 我要買兩張全票。
ㄨㄛˇ ーㄠˋ ㄇㄞˇ ㄌーㄤˇ ㄓㄤ ㄑㄩㄢˊ ㄆーㄠˋ。
Wǒ yào mǎi liǎng zhāng quán piào.
👉 大人2枚買いたいです。
③ 孩子喜歡這裡的互動遊戲。
ㄏㄞˊ ㄗ˙ ㄒーˇ ㄏㄨㄢ ㄓㄜˋ ㄌーˇ ㄉㄜ ㄏㄨˋ ㄉㄨㄥˋ ーㄡˊ ㄒーˋ。
Hái-zi xǐ-huān zhè lǐ de hù-dòng yóu-xì.
👉 子どもはこのインタラクティブなゲームが好きです。
④ 可以拍照嗎?
ㄎㄜˇ ーˇ ㄆㄞ ㄓㄠˋ ㄇㄚ˙?
Kě yǐ pāi zhào ma?
👉 写真を撮ってもいいですか?
⑤ 謝謝你。
ㄒーㄝˋ ㄒーㄝˋ ㄋーˇ。
Xiè-xiè nǐ.
👉 ありがとう。
💡 ポイント:台湾の博物館ではスタッフも親切なので、少しでも台湾華語を使って話しかけると笑顔で対応してくれます。
まとめ:親子旅にも、台湾華語学習にも◎な博物館体験
国立台湾博物館は、歴史と自然、そして学びが詰まった台北の名スポットです。
大人は建築や文化を楽しみ、子どもは体験型展示や恐竜で夢中になれます。
そして、台湾華語を学ぶ人にとっても「ボポモフォを読む練習の場」として最適です。
今回の親子旅では、台湾の教育文化や言語に自然に触れることができました。
台北を訪れる際には是非とも行ってみてください。




