こんにちは、Tatです。
台湾華語を学びたいと思ったとき、最初に感じたのは「漢字の量、やばくないか…?」という圧倒的な不安でした。
英語と違って、中国語には漢字を読める・書けるようになるという別次元の課題がある。
それを考えると、どこまで勉強すればいいのか、果てしなく思えてきますよね。
日本にも漢字があるので一部被るものも多くありますが、それでも発音は全然違うのでほぼ新しく覚え直しという状況になります。
でも、きちんと目標設定をすれば、焦らずに着実に進めていくことができるんです。
今回は、「台湾華語を学ぶなら漢字はどれくらい覚えればいいのか?」について、データを交えながらガイドしていきます!
台湾義務教育の漢字習得目安

まず、台湾の子どもたちは学校でどれくらいの漢字を学ぶのでしょうか?
学年段階 | 目標とされる読める漢字数 |
---|---|
小学1–3年(低学年) | 約1,000–1,200字 |
小学4–6年(高学年) | 約2,200–2,700字 |
中学1–3年(国民中学) | 約3,000–4,500字 |
(参照:教育部「常用国字標準字体表」、九年一貫課程綱要)
つまり、台湾の小学校を卒業するころには、約2,700字を読み書きできることを目標にしているわけです。
さらに、中学卒業までには、約4,500字を読めるレベルに到達することが期待されています。
実際の到達状況(リアルな話)

ただし、現実にはもう少し個人差があります。
2007年の大規模調査によると、中学卒業時点での平均的な読字数は3,500〜3,700字くらい。
つまり、「4,500字全てを完璧に読める」とまではいかずとも、多くの生徒が3,000字以上を読めるレベルに達している、というのがリアルなところです。
日本の教育漢字と比べてみると

ちなみに日本の小学校で習う漢字数は、6年間で1,026字。
それに対して、台湾では小学校だけで約2,700字を学ぶ計算です。
単純比較で約2.5倍以上。すごい差ですね。。。
さらに、台湾は繁体字を使っているため、字形も複雑なものが多く、覚えるハードルはさらに高めです。
だからこそ、台湾では注音符号(ボポモフォ)を使いながら、発音と文字を同時に学ぶ文化が根付いているんですね。
ボポモフォとは?台湾華語(中国語)を学ぶなら知っておきたい注音符号の基礎
非ネイティブ学習者にとって現実的な目標は?

では、台湾人の子どもたちのペースをそのまま目指すべきかというと、必ずしもそうではありません。
非ネイティブ(外国語として学ぶ人)にとって、「何文字覚えればいいか」というデータが存在します。
知っている文字数 | 読解カバー率 |
---|---|
100文字 | 41%カバー |
1,000文字 | 89%カバー |
2,000文字 | 97%カバー |
3,000文字 | 99%カバー |
(参考:studycli.org)
つまり──
- 最も一般的な1,000字を覚えれば、日常の文章の約9割を読めるようになる!
- 2,000字でほとんど困らないレベル。
- 3,000字になれば、ネイティブ感覚にかなり近づく。
どの言語を学ぶにしても日常的な会話ではそこまで難しい単語を必要としません。
実用的なところで考えると、1,000文字を覚えたらおおよその会話は成り立つということになります。
非ネイティブが最初に目指すべき目標としては1,000字が妥当に思います。
僕ならこう進める!おすすめ学習ステップ

これから台湾華語を学ぶなら、次のステップで進めるのが現実的でおすすめです。
ステージ1:まずボポモフォを完璧に覚える
- 発音と漢字をつなぐ「音の基盤」になる
- ボポモフォとは?台湾華語(中国語)を学ぶなら知っておきたい注音符号の基礎
ステージ2:頻出単語100字をまずマスター
- 「吃(食べる)」「喝(飲む)」「看(見る)」など
- 単語帳アプリやフラッシュカードで反復
ステージ3:1,000字レベルを目指す
- よく使う日常単語を中心に学習
- 簡単な文章を読める喜びを積み重ねる
ステージ4:文法+短文読解に挑戦
- 「的」「了」などの文法パターンを覚える
- 1,000字覚えた後は、会話もどんどん楽しくなる
まとめ:焦らず、確実に一歩ずつ

台湾の子どもたちも、9年間かけて少しずつ文字を積み上げていきます。
僕たち初心者も、最初から完璧を目指さなくて大丈夫。
まずは、
- ボポモフォを覚えて
- 頻出100字を覚えて
- 1,000字を目指してみる
一歩一歩、確実に前に進んでいきましょう!