「単語帳をめくっても、まったく話せる気がしない――」
そんな語学学習の壁を、一気にブレイクスルーさせた日本人がいます。
YouTube 登録者 130 万超(2025年7月時点)のマルチリンガル・Kazu Languagesさん。
Kazu Languageさんはわずか 5 年で 12 ヵ国語をマスターしました。
彼のYouTubeチャネルを見ればわかりますが、ちょっと単語を知っているとかそういうレベルではありません。
どの言語でもネイティブと問題なく会話ができるレベルに到達しています。
本記事では、Kazu Languages さんが著書やインタビューで語った内容から語学習得のメソッドについて解説します。
「最速で話せるようになりたい」 すべての語学学習者は必見です。
Kazu Languagesとは?12 言語を操る“日本人ポリグロット”

Kazu Languageさんは2000年生まれ、名古屋を拠点に活動する日本人マルチリンガル YouTuber/著者です。
スペインの音楽に興味を持ったことがきっかけで語学に興味を持ち、その後わずか 5 年で計 12 言語 を独学で習得したそうです。すごすぎますね。。。
YouTube 登録者は130 万超(2025年7月時点)
Kazu LanguageのYouTubeチャネル登録者数は2025年7月時点で130万人超です。
世界中の人と会話ができるアプリを使って、現地の人に母国語を突然話すドッキリシリーズがバズっています。
母国語を話すと途端に相手の表情が変わるので見ていてとても嬉しくなります。
語学勉強のモチベーションが下がってきた時には、Kazu Languageさんの動画を見るとモチベ回復できますよ。
最近はアプリで知り合った人に実際に現地に会いに行ったり、日本で観光中の外国人にインタビューする企画をしていたり、アプリ以外で活躍の場を広げています。
著書がベストセラー化
Kazu Languageさんの初の著書である『ゼロから12ヵ国語マスターした私の最強の外国語習得法』(KADOKAWA)はAmazonでベストセラー1位となりました。

本ではKazu Languageさんのこれまでの生い立ちや語学学習の挫折の経験、成功体験など様々な内容が紹介されています。
多言語を習得していく中で彼が見つけ出した言語習得のメソッドが必見です。
メディア出演多数
最近はメディアへの出演も増えています。
PIVOTにも出演しているので興味ある方は是非とも見てみてください。
本で書いている内容をかいつまんで解説してくれています。
Kazu Language式外国語習得法

Kazu Languageさんの学習メソッドで一番重視しているのはアウトプットです。
まずはネイティブの発音を真似て声に出して見ることがが大事だと言っています。文法は後回しです。
本書で紹介する言語習得のメソッドは、大きく①「ネイティブの発音を真似る」②「実践的な文法を学ぶ」の2ステップに分かれています。
ネイティブの発音を真似る
最初に、「文法と多少の単語」を学んでから会話力を身につけていくのではなく、まず「実践的なフレーズを、ネイティブの発音を真似して声に出す」というのを、徹底的に積み重ねます(ステップ①)
ステップ①ではとにかくネイティブの発音を聞いたまま声に出して見るということを繰り返していきます。
ここで実用的なフレーズを覚えていきます。
文法や単語などは気にせず、とにかくネイティブの発音を聞いて声に出していきます。
ステップ①には2つの目的があります。
- ネイティブにそのまま使える「実用的なフレーズのストック」を作る
- しっかりとした発音を身につける
最初はなかなか聞き取ることができないかもしれませんが、それでも繰り返し聴きながら声に出して真似して見ることで徐々にコツを掴んでいくことができます。
自分が正確に発音できる音は、正確に聞き取れるものです。つまり、「耳を鍛えること」と「正しく発音できるよう訓練すること」はセットです。
聴きとる力や、聞いた音を再現する力は生まれつきのものではなく、徐々にコツをつかみ、鍛えることができるというのが私の経験上の実感です。
本ではステップ①の中で最初に覚えるべきフレーズ30個が紹介されています。
本サイトでは、この30フレーズを台湾華語(中国語)に訳したものをボポモフォとピンイン付きでまとめました。
🔗語学初心者必見!Kazu Languages直伝「覚えるべき30フレーズ」台湾華語で完全マスター|会話例付き解説

実践的な文法を学ぶ
ステップ①で頻出フレーズがスラスラ出てきるようになったらステップ②「実践的な文法を学ぶ」に移行します。
この時、ステップ①を辞めてはいけません。並行して進めることが大事です。
ある程度、実用的なフレーズのストックを作ったら、今度は「ルールを理解して使いこなす応用力」をつけることで、習得に向けてさらに上達するための武器を手に入れることができるのです。
ステップ②のポイントは3つです。
- 黙読・音読するだけではなく、文章を書き写しながら音読する
- 覚えたフレーズから文法構造を予測してみる
- 慣れてきたら簡単な文章を自分で作ってみる
文法を学ぶ際には、黙読・音読するだけではなく、紙に書きながら音読すると効果的です。
さらにこれまで習得してきた頻出フレーズから文法を推測して、答え合わせするように文法を学んでいくことで理解度が深まります。
慣れてきたら自分で文章を作ってみましょう。
しかし、まず頭にストックされているフレーズから基本ルールを予想し、自分で簡単な文章を作ってみる。その答え合わせをするように文法を学んでいくという順序を踏むと、実践の文脈から外れることなく文法を身につけることができます。
そしてその応用として、もっと高度な文章も難なく作れるようになっていくという具合に、全てが実践の文脈上で一直線につながるのです。
そしてこのステップ①とステップ②を同時に進めながら文法を理解しながら単語数やフレーズのストックを増やすことでどんどんレベルアップすることができます。
語学学習で絶対に挫折しないマインドセット法

最後にKazu Languageさんが本で紹介している語学学習で絶対に挫折しないためのマインドセット法についても触れておきましょう。
語学学習は簡単なものではありません。Kazu Languageさん自身も日常会話レベルに言語を習得するためには半年から1年かかると言っています。
言語ごとの難易度にもよりますが、基本的に日常会話レベル ーたとえば「ネイティブとコミュニケーションを取りたい」「映画を字幕に頼らず原語で楽しみたい」といった目標であれば、半年〜1年で習得できるでしょう。
言語の習得には時間がかかり、途中で挫折しやすいことも事実です。
そこでKazu Languageさんは本の中で挫折しないためのマインドセットを紹介してくれています。
- 語学に「完璧はありえない」と割り切る
- 「聴く」「読む」が一気に上達する心得
- 自己暗示をうまく活用する
- 外国語習得の道は「螺旋階段」
語学に完璧はありえません。そもそも母国語でも完璧かと言われると怪しいところもありますからね。完璧を目指す必要はありません。
相手が言っていること一言一句全てを聞き取れなくても、大意が分かれば会話は成り立ちます。
またネイティブになりきって、フィラーワードをネイティブの使っている単語に切り替えてみたり、人格もネイティブに合わせていくことも有効です。
語学学習には終わりがありません。
毎日の些細な成長や成功体験を経て少しずつレベルアップしていくものです。
焦らずに自分のペースで続けていきましょう。
まとめ|“使える語学”はアウトプット量がすべて

Kazu Languageさんのメソッドを活用すれば、半年から1年で日常会話レベルの習得はできるでしょう。
大切なのはアウトプットです。文法よりもまずはネイティブが使うフレーズをそのまま真似して声に出してみること。
慣れてきたらそのフレーズから文法を予測しながら文法を学んでいきます。
これを繰り返す中で単語やフレーズのストックが溜まっていき効率的に言語を習得することができます。
言語の習得には時間がかかります。学習をコツコツを継続していくことが大切です。
完璧を目指さず、自分のペースを維持しながら頑張りましょう!

