台湾人の妻と国際結婚してから、僕の語学学習人生がスタートしました。
もともと英語は勉強しており、本業でも英語を使う環境で働いています。
学んでいるのは、台湾華語(繁体字の中国語)。
もともと英語は勉強しており、本業でも英語を使う環境で働いています。
なので台湾華語は僕にとっては第3言語になります。
最初の方はあまり関心を抱いていませんでしたが、妻の家族に会ったり、息子の教育とかを考えるうちにそろそろやるかという気持ちが強くなり、本格的に勉強を始めました。
ただ、勉強を開始してすぐに日本語とはまったく異なる言語体系に、最初は正直かなり苦戦しました。
子育てと仕事に追われる日々のなかで、語学学習の時間を捻出するのはなかなか大変ですが、最近は 「家族で一緒に学ぶ」というスタイルを意識しています。
とくに、3歳(2025年7月時点)の息子と一緒に取り組むことで、学びの時間が楽しくなってきました。
台湾華語は“発音の壁”が高い!日本人にとっての難所とは

台湾華語の中でも、発音の難しさは日本人にとって最大の壁です。
とくに「四声(しせい)」と呼ばれる、声調(音の高さ)の使い分けがとても難しい。
たとえば「ma」という音だけでも、声の上げ下げによって「お母さん」「馬」「罵る」「麻」など、まったく意味が変わってしまいます。
僕も最初は、「これ本当に覚えられるのか…」と気が遠くなりました。
苦労してボポモフォ(注音符号)は一通り覚えたので、文字を見れば音のイメージはできるようになりました。
でも、実際に口に出して発音しようとすると全然うまくいかない。
妻に発音をチェックしてもらうと、「惜しいけど違う」「下がり方が足りない」「その音はもっと前で」など、細かい指摘が飛んできます。
毎回自分の発音と向き合うたびに、台湾華語の発音の奥深さを思い知ります。
🔗 ボポモフォとは?台湾華語(中国語)を学ぶなら知っておきたい注音符号の基礎
🔗【台湾華語学習ログ#2】ボポモフォがゲームで覚えられた!自分に合った学び方で苦戦から脱出

3歳の息子が1発で真似できる!? 驚きの吸収力

そんな僕の苦労をよそに、3歳の息子がさらっと真似してくるんです。
ある日、妻が僕に発音の見本を聞かせてくれていると、横で遊んでいた息子が突然その音を完コピ。
妻が「今の、すごく上手!」と驚くほど、音の高さやイントネーションを見事に再現していたのです。
「え、なんでそんなにできるの……?」と正直ショックでした(笑)
子どもって、本当に耳がいいんですよね。
聞いた音をフィルターを通さずにそのまま覚えて、体で再現する力がある。
「語学習得は早ければ早いほどいい」とよく言いますが、その言葉の意味を肌で実感しました。
おまけに記憶力も抜群です。何度か聞いた音はすぐに覚えてしまいますからね。
羨ましい限りです。。。
いずれ抜かされる日は来る?でも、それでいい

我々夫婦の普段の会話は日本語。
日本生まれ日本育ちの息子はどうしても日本語メインで育っているので、今のところ台湾華語の意味はほとんどわかっていません。
でも、発音の正確さではすでに僕よりはるかに上かもしれないと思う場面が増えています。
意味の理解や語彙力などは、まだ僕の方が上のはず。
だけど、このままのスピードで吸収していけば、数年以内にきっと追い越されるんだろうなと思います。
でも、それでいい。
むしろ息子と一緒に学びながら、彼の成長に寄り添えるのは最高に幸せなことだと思っています。
家族で“台湾華語の時間”をつくる:学びを遊びに変える工夫

最近の我が家では、「台湾華語の時間」を自然に作るようにしています。
お気に入りは、台湾華語の絵本を一緒に読むこと。
こちらの記事で紹介している「Food超人小手點讀ㄅㄆㄇ拼音書」という本を最近はよく読んでいます。

妻が音読して、それを僕と息子が真似するスタイルです。
リラックスした雰囲気の中で、遊びの延長のように発音練習ができるのが魅力です。
息子は楽しそうに真似していて、僕も「子どもに教わる」つもりで参加しています(笑)
語学学習はどうしても孤独になりがちですが、家族と一緒に取り組むことで継続しやすくなり、何より楽しい。
息子にとっても、きっと良い影響を与えられていると信じています。

おわりに|父として学ぶ背中を見せることの価値

子どもに「勉強しなさい」と言うより、自分が学んでいる姿を見せることが何よりの教育だと感じています。
僕自身も、台湾華語の勉強を通して、親としてのあり方を少しずつ見つけているのかもしれません。
これからも、家族みんなで台湾華語に触れながら、自然体で学びを楽しめる環境をつくっていけたらと思います。
子どもの可能性に驚かされながら、親としても人としても一緒に成長していく。
語学学習の先に、そんな未来があると信じています。