【レビュー】Chinese for Everyday Scenarios(情境華語)|注音付きで初心者におすすめの台湾華語教材

台北・美麗華百樂園の誠品書店を訪れた際に購入したのが、Chinese for Everyday Scenarios(情境華語) という台湾華語の参考書です。

台湾華語の学習教材は日本国内ではまだ少なく、現地で実際に手に取って選べるのは大きなメリット。

この本は 注音(ボポモフォ)が振られている うえに CD音声付き なので、初心者でも発音をしっかり確認しながら学べる点に魅力を感じました。

本記事では、この本を実際に使ってみた感想と効果的な勉強方法を紹介します。

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目次

本の基本情報

最初に紹介する本「Chinese for Everyday Scenarios(情境華語)」の基本情報をまとめます。

¥2,800 (2025/09/30 08:06時点 | Amazon調べ)
  • タイトル:Chinese for Everyday Scenarios(情境華語)
  • 出版形式:テキスト+CD音声付き
  • 特徴
    • 繁体字表記
    • 注音(ボポモフォ)あり
    • 日常会話をシーンごとに紹介
    • 英語で解説、日本語は出てこない
  • 購入場所:台北・美麗華百樂園 誠品書店(Amazonでも購入可能)
  • 値段:400元(2000円くらい)

👉 注音がついているため、正しい発音を学びたい初心者に特に適した一冊です。

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購入理由と選んだポイント

実際に誠品書店で手に取ってパラパラと確認し、以下の点が購入の決め手になりました。

単なる教材ではなく、実用的で文化的な側面も楽しめる点に惹かれました。

  • 注音が振られている
  • CD付き
  • 初心者向け
  • 日常の会話シーンが豊富

注音(ボポモフォ)が振られている → 漢字の読みを迷わず学べる

僕が台湾華語の参考書を購入するときに一番大事にしていたのが注音(ボポモフォ)がついていることです。

注音(ボポモフォ)を習得すれば、初めて見る感じでも正しい読み方がわかるようになります。

台湾の子供達はこの注音(ボポモフォ)を学ぶことで漢字の読み方を習得しています。

Chinese for Everyday Scenarios(情境華語)には全てのフレーズに注音(ボポモフォ)がついていました。

英語で解説してくれているページもあり、どの単語の発音と同じかも説明してくれているので発音のイメージをつけやすくなりました。

英語に変換して発音をイメージできることは僕にとってとてもありがたかったです。

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CD付き → 音声で発音チェックやシャドーイングができる

音声がついていることも重要です。

特に台湾華語を学び始めたときは正しい発音がわかりません。

注音(ボポモフォ)を覚えたとしても正しい発音ができるとは限らないので、まずは注音(ボポモフォ)で発音をイメージして、その後に音声を聞いて答え合わせをすることが大事です。

初心者向け

内容も重要です。

僕の今の台湾華語のレベルだとあまり難しいものを選んでしまうと挫折する可能性が高いです。

パラパラと見て結構わかる単語とか多いなくらいの難易度で始めると挫折せずに楽しく続けられると考えました。

ちょっと簡単すぎると感じるくらいのものがちょうど良いです。

日常の会話シーンが豊富

日常の会話シーンが豊富に用意されていることも決め手の1つになりました。

ただ単語を羅列しているだけだったり、フレーズをリスト化して並べているだけだと覚えることはできても使いどころまではわかりません。

日常生活のシーンの中で使う場面をイメージできることが大事と思っています。


英語ベース教材のメリット

この本は日本語解説がなく、英語で台湾華語を学ぶスタイルになっています。

  • 英語+台湾華語を同時に学べる
  • 英語を仕事で使う自分にとって一石二鳥
  • 英語解説に慣れることで、他の英語教材にもスムーズに移行できる

英語+台湾華語を同時に学べる

英語ベースの教材を使えば台湾華語と英語を同時に学べます。

特に台湾華語は漢字は日本語に似ていますが、文法は英語に似ている部分も多いです。

僕個人的には英語で変換した方が理解しやすく、ついでに英語にも触れられるので英語ベースの教材を選ぶようになりました。

英語を仕事で使う自分にとって一石二鳥

加えて僕の本業で英語を使います。

上司は海外の方なのでコミュニケーションは基本的に英語です。

台湾華語を学びながら、ついでに英語に触れる時間を増やせることは僕にとっては一石二鳥です。

英語解説に慣れることで、他の英語教材にもスムーズに移行できる

英語の解説に慣れておくと今後の選択肢も増えます。

台湾華語の教材を探すとき、どうしても日本語ベースよりも英語ベースのものの方が種類が豊富です。

英語に慣れていれば教材の選択肢が増えるので、もしそこまで英語に苦手意識がなければおすすめです。

👉 英語に抵抗がない学習者にとっては効率的。逆に英語が苦手な場合は少しハードルがあるかもしれません。

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実際の勉強方法(体験談)

僕はこの本を次のような手順で活用しています。

  1. 1ユニットずつ進める(一気に進めようとはしません)
  2. 書かれている会話文を ノートに書き写す(注音込み)
  3. 書きながら声に出す(1フレーズ2〜3回繰り返し)
  4. CD音声で発音を確認
  5. その後、シャドーイングで口に慣らす
  6. ユニット終了後は、通勤中に音声を聞き流して内容を理解できるか確認

こうしたルーティンを繰り返すことで、学習のストックが増え、モチベーションも維持できています。

語学を学習する際にはまずは使えるフレーズを増やすことにフォーカスするべきです。

これはゼロから12カ国後をマスターしたKazuLanguagesさんのおすすめの方法でもあります。

まずはフレーズを覚えて、その後に単語や文法を学んでいきます。

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CD音声の使い方と工夫

付属のCDはそのままスマホで聴けないため、Amazonで外付けCDドライブを購入しました。

2,000円ほどで買えました。

「今どきCDかい!」と思いましたが、他にピンとくる教材がなかったので仕方ないですね。

  1. PCにCDを取り込み
  2. iPhoneにコピーして保存
  3. 移動中にリスニングやシャドーイングに活用

多少の手間はありますが、この教材の強みである「音声」を最大限に活かすためには欠かせない作業です。

この作業は最初だけなので、一度やってしまえばおしまいです。


学習を続けてみた感想

  • 注音+音声で、発音への不安がかなり減った
  • 英語ベースだが、むしろ直感的でわかりやすい
  • 学習を「楽しめている」ことが一番の成果
  • 会話文を覚えながらついでに語彙力も上がった

これまで教材選びで迷っていましたが、この本のおかげで学習リズムが定着してきたと実感しています。


まとめ

Chinese for Everyday Scenarios(情境華語)」は、初心者に自信を持っておすすめできる台湾華語教材です。

  • 注音と音声で効率的に発音練習ができる
  • 英語を同時に学べるメリット
  • 台湾現地の誠品書店だけでなく、Amazonでも購入可能

台湾華語をこれから始めたい方や、発音に強い不安がある方に特におすすめの一冊です。

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この記事を書いた人

1991年生まれの日本人です。
2020年に台湾人女性と国際結婚して、2022年1月に息子が生まれました。
毎年帰省のために台湾へ行きます。
台湾に何度か訪れて、台湾華語(中国語)を習得することを決意して日々奮闘中です。
台湾の好きな食べ物は豆花、好きな飲み物はパッションフルーツがたくさん入ったドリンク(ナタデココがあると最高)です。

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