台湾の外食文化でよく見かけるのが「一人一鍋スタイル」。
自分専用の鍋で好きな具材やスープを楽しむスタイルが人気で、台湾各地に専門店が増えています。
今回訪れた「景平洞天粤式煲湯独享鍋」は、広東風スープをベースにした個人鍋レストラン。
お肉を選び、セルフで野菜・麺・ソースをカスタマイズできる自由な食体験が魅力です。
台湾らしいローカルな雰囲気の中で、自分のペースでゆったりと食事ができるのも嬉しいポイント。
🧭 本記事では、台湾の鍋文化の特徴と、実際に訪れた「景平洞天粤式煲湯独享鍋」での体験を紹介します。
台湾の“1人1鍋文化”とは?
台湾の食文化では、「自分の分は自分で」という考え方が根強くあります。
その流れから、火鍋やスープ料理でも一人一鍋スタイルが一般的に定着しました。
友人同士で食事をしても、それぞれが違うスープや具材を選び、マイペースに食事を楽しむのが台湾流。
衛生的で、好きな味付けに調整できる点も人気の理由です。
景平洞天粤式煲湯独享鍋もその代表格のひとつ。
ここでは火鍋ではなく、「煲湯(bāotāng)」=煮込みスープ鍋を一人分ずつ提供しており、広東料理のような滋味深いスープを味わえます。
店舗情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 景平洞天粤式煲湯独享鍋 |
| 住所 | 新北市中和區景平路240巷2弄3號 (MRT景平駅から徒歩約3分) |
| 営業時間 | 11:00〜22:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| 予算 | 約NT$300〜NT$500/人 |
| 特徴 | 一人一鍋・ドリンク飲み放題・セルフ野菜バー付き |
最寄駅の景平駅からは徒歩3分で立地は結構いいです。
なぜ中心地から離れた景平駅までわざわざ来ているのか疑問に感じる方もいるかもしれませんが、妻の実家の近くです。
思い返せば毎年こちらのお店に行ってる気がします。
店内の様子と注文システム
店内は明るく清潔で、テーブル席を中心に落ち着いた雰囲気。
一人でも気軽に入れるカジュアルさがあり、女性客や学生の姿も目立ちます。
注文時にはまず、肉(豚/牛)とスープの種類を選びます。
その後はセルフバーへ移動し、好きな野菜や麺類、ご飯を自由に取っていくスタイル。

麺だけでなく、ご飯類もあります。
こちらも食べ放題です。

ドリンクも飲み放題で、烏龍茶やジュースなどが並んでいます。
ドリンクバーの右側にあるのはソフトクリームです。

特に人気なのがソースバー。
さまざまなの調味料が並び、自分好みのブレンドを作るのが楽しいポイントです。
僕は黒酢をベースにニンニクや生姜をたっぷり入れるのが好みです。
酸味と香りのバランスが絶妙で、豚や牛の脂っこさをすっきり中和してくれます。

💡ここで役立つ台湾華語フレーズをいくつかご紹介しておきましょう。
① 注文するとき
「請給我一份豬肉鍋,謝謝。」
ㄑーㄥˇ ㄍㄟˇ ㄨㄛˇ ーˊ ㄈㄣˋ ㄓㄨ ㄖㄡˋ ㄍㄨㄛ ㄒーㄝˋ ㄒーㄝ˙
Qǐng gěi wǒ yí fèn zhūròu guō, xièxie.
(豚肉鍋を一つください、ありがとうございます。)
② 野菜を取りに行くとき
「請問可以自己夾嗎?」
ㄑーㄥˇ ㄨㄣˋ ㄎㄜˇ ーˇ ㄗˋ ㄐーˇ ㄐーㄚˊ ㄇㄚ˙?
Qǐng wèn kěyǐ zìjǐ jiá ma?
(すみません、自分で取ってもいいですか?)
③ ソースバーで聞くとき
「這是什麼醬?」
ㄓㄜˋ ㄕˋ ㄕㄣˊ ˙ㄇㄜ ㄐーㄤˋ?
Zhè shì shénme jiàng?
(これは何のソースですか?)

実際に食べたメニューと感想
僕はお肉は豚と牛を注文しました。スープは一番シンプルな昆布スープです(広東スープ関係ないw)。
そしてお肉のボリュームがすごかったです。日本の1人前よりも台湾の方がポーションは基本的に大きいです。

セルフバーからは白菜・豆腐・コーンなどをチョイスして全部鍋に放り込みました。
スープの味がよく染み込み、素材の自然な甘さが際立ちます。
(写真はないですが)締めには乾麺(王子麺)を投入。
スープを吸った麺は香ばしく、最後まで飽きずに楽しめました。
全体的にボリュームもコスパも良く、ローカルの雰囲気を味わえる満足度の高い一軒でした。
“自由にカスタマイズ”が魅力の理由
この店の最大の魅力は、なんといっても自由度の高さ。
スープ・具材・ソースを自由に組み合わせることで、何度でも新しい味を作り出せます。
初めて妻に台湾のビュッフェ形式の鍋レストランに連れて行ってもらった時は感動しました。
台湾の人たちは、それぞれ「自分だけのブレンドソース」を持っているほど。
食べる人の個性がそのまま味になるのが、台湾の鍋文化の面白いところです。
一人旅でも気軽に入れて、しっかり満足できるのも嬉しいポイント。
「今日はどんな味にしよう?」と考える時間さえ楽しく感じられます。
まとめ:台湾の“一人鍋文化”を気軽に体験できる場所
景平洞天粤式煲湯独享鍋は、台湾の食文化を象徴する一人鍋レストランです。
自由にカスタマイズできるスタイルで、自分だけの味を作る楽しさがあります。
台湾旅行中、「ローカル感のある食事を体験したい」という人にぴったり。
観光地の喧騒を離れ、落ち着いた台北郊外で地元の人と肩を並べて食事する時間は格別です。
夜市も楽しいですが、こういう地元の人も通うレストランへ足を運んでみるのも旅行の醍醐味でもあります。
次は別のスープやソースアレンジにも挑戦してみたいと思います。


