台北の人気スポット「美麗華百樂園」を訪れた際、観覧車に乗ったあと立ち寄ったのが台湾を代表する本屋チェーン「誠品書店(Eslite Bookstore)」です。
誠品書店は台湾全土に店舗があり、旅行者にとっても文化を感じられるおすすめスポット。
今回は美麗華百樂園にある誠品書店の店内の様子や、子供向けの注音(ボポモフォ)付きの本、さらに僕自身が台湾華語学習用に購入した参考書について紹介します。
基本情報:美麗華百樂園と誠品書店
美麗華百樂園は台北市内の大規模ショッピングモールで、最寄りはMRT文湖線「劍南路駅」。
駅から徒歩5分ほどでアクセスでき、映画館、レストラン、アミューズメント施設などが揃っています。
特に有名なのが、屋上に設置された直径100mの観覧車「百米摩天輪」。台北の夜景を楽しめる人気スポットです。

その館内にある誠品書店は、買い物や観覧車のついでに立ち寄れる便利な立地。
フロア全体が広々としていて、旅行者でも気軽に本探しができます。

誠品書店の店内の雰囲気

誠品書店は「本を売る場所」以上の存在感があり、落ち着いた雰囲気の中でゆったりと読書が楽しめます。
ジャンルごとに整然と棚が分けられており、語学・ビジネス・小説・児童書まで幅広いラインナップが並んでいます。
印象的だったのは、台湾の本屋文化。
日本では立ち読みはしても座り込んでガッツリ読むのはマナー違反な感じがしますが、台湾では普通に床に座ってじっくり本を読んでいる人が結構います。
本屋が「文化を楽しむ場所」として市民に根付いているのを実感しました。
子供向け本コーナーの充実ぶり

特に目を引いたのが、児童書コーナーの充実度。
台湾は教育熱心な家庭が多く、子供向けの本の種類が非常に豊富です。

そして最大の特徴は注音符号(ボポモフォ)が付いていること。
台湾の子供はまず注音を覚えてから漢字の読みを学ぶため、絵本や児童書にはすべてルビのように注音が振られています。
これにより、子供はスムーズに文字と音を結びつけられる仕組みになっています。
少し年齢が上がって6歳以上の本とかになってくるともう少ししっかりした本になってきます。こういった本にもきちんと注音符号(ボポモフォ)がついていました。

例えば「奇奇鎖的怪事」という本を開いてみると、全ての漢字に注音符号(ボポモフォ)がついていました。


僕が子供の頃に読んだかいけつゾロリとか、一時期話題になっていたおしり探偵なんかもありました。

普通の本だけではなく、学習用のおもちゃも充実しています。
こちらは注音符号(ボポモフォ)が学べるおもちゃです。

僕自身も過去に子供向けの注音符号(ボポモフォ)学習用の本を購入しており、今でも子供と遊ぶ時とかなんかに使っています。

「台湾の子供がどうやって本を読めるようになっているのか」を実際に見ることができ、台湾華語を勉強中の僕にとっても大きな発見でした。
日本語学習の本も充実

台湾は日本への旅行者も多く、日本語を勉強したいという方も多いです。嬉しいですね。
なので日本語学習用の本もかなり充実しています。

真面目な学習本が多いですが、中にはユニークなものもあって面白かったです。
例えばこちらの本は日本で購入できる食品のパッケージについて解説している本。

これがおもしろくて、開いてみるとわさビーフの説明がありました。

読み物としては個人的に最高に面白い本だと思います。ついでに日本語も学べて一石二鳥です。
本屋で役立つ台湾華語フレーズ集
ここで少し台湾の本屋を訪れた際に役立つフレーズをご紹介しておきましょう。
這本書多少錢?(この本はいくらですか?)
ㄓㄜˋ ㄅㄣˇ ㄕㄨ ㄉㄨㄛ ㄕㄠˇ ㄑーㄢˊ?
Zhè běn shū duōshǎo qián?
👉 このフレーズは定番。価格を聞きたいときに便利。
可以刷卡嗎?(クレジットカードは使えますか?)
ㄎㄜˇ ーˇ ㄕㄨㄚ ㄎㄚˇ ㄇㄚ?
Kěyǐ shuākǎ ma?
👉 書店ではほぼ使えますが、確認すると安心。
有附注音的書嗎?(注音(ボポモフォ)が付いている本はありますか?)
ーㄡˇ ㄈㄨˋ ㄓㄨˋ ーㄣ ㄉㄜ˙ ㄕㄨ ㄇㄚ?
Yǒu fù zhùyīn de shū ma?
👉 子供向け本や学習者向けに探すときに使える。
有關○○的書在哪裡?(○○についての本はどこにありますか?)
ーㄡˇ ㄍㄨㄢ ㄉㄜ˙ ○○ ㄉㄜ˙ ㄕㄨ ㄗㄞˋ ㄋㄚˇ ㄌーˇ?
Yǒuguān ○○ de shū zài nǎlǐ?
👉 例:「中文(中国語)」「歷史(歴史)」などを入れ替え可能。
可以看一下嗎?(少し見てもいいですか?)
ㄎㄜˇ ーˇ ㄎㄢˋ ーˊ ㄒーㄚˋ ㄇㄚ?
Kěyǐ kàn yíxià ma?
👉 日本の本屋と違い、台湾では「立ち読み」どころか座って読む人も多いので自然に聞けます。
收銀台在哪裡?(レジはどこですか?)
ㄕㄡ ーㄣˊ ㄊㄞˊ ㄗㄞˋ ㄋㄚˇ ㄌーˇ?
Shōuyíntái zài nǎlǐ?
👉 会計カウンターを探すときに便利。
這本書有貨嗎?(この本は在庫がありますか?)
ㄓㄜˋ ㄅㄣˇ ㄕㄨ ーㄡˇ ㄏㄨㄛˋ ㄇㄚ?
Zhè běn shū yǒu huò ma?
👉 人気本や教材を探すときに役立つ。
其他分店也有賣嗎?(他の支店でも買えますか?)
ㄑーˊ ㄊㄚ ㄈㄣ ㄉーㄢˋ ーㄝˇ ーㄡˇ ㄇㄞˋ ㄇㄚ?
Qítā fēndiàn yě yǒu mài ma?
👉 誠品書店はチェーンなので在庫確認に使えます。
台湾華語学習者目線の体験

今回の訪問で僕自身も台湾華語学習用に一冊参考書を購入しました。
選んだのは日本語ではなく英語ベースの教材で、繁体字+注音で解説されている初心者向けの内容です。
僕自身は英語も勉強して仕事でも使う身なので同時に学べて一石二鳥です。実際、英語ベースの方が教材の種類も豊富です。

レビューは別記事で詳しく紹介する予定ですが、誠品書店には台湾華語の教材も揃っており、旅行者が現地で実際に手に取って選べるのは大きなメリット。
日本で手に入りにくい教材も見つかるので、学習者にとっては宝探しのような場所です。

まとめ
美麗華百樂園にある誠品書店は、観覧車や映画館とあわせて訪れることで1日楽しめるスポットです。
落ち着いた店内で読書文化を体感でき、子供向けの注音付き絵本や台湾華語の教材探しにもぴったり。
旅行者にとっても単なるショッピングモール以上の体験ができる場所なので、台北旅行の際にはぜひ立ち寄ってみてください。



