仕事帰りに寄ったカフェで、日本語の台湾華語教材を開いたままフリーズ。
「漢字は読めるのに、語順が頭で絡まる…」そんな行き詰まりを感じたその瞬間、ふと思い立って “英語で勉強し直そう” と決意しました。
――結果は大正解。文法距離の近さが理解を後押しし、学習効率は体感 2 倍 に。
この記事では 《台湾華語 英語で学ぶ》 をキーワードに、切り替えて気づいた七つのメリットと具体的な勉強フローをまとめます。
僕のスタートライン:日本語ベースで感じた壁

漢字共有の安心感
同じ漢字文化圏だからこそ「意味は推測できる」。
この優位性は大きいものの、発音や声調、語順の違いが思った以上にハードルでした。
文法距離のギャップ
日本語は SOV(主語-目的語-動詞)、台湾華語は SVO。
英語と同じ語順なのに、日本語で説明を読むと二重に変換する感覚でモヤモヤ…。
脳内で意味を翻訳する際に少し混乱する感覚がありました。
教材の少なさ
繁体字+注音まで網羅した日本語解説書はまだ限られています。
YouTube も英語ベースにした方が圧倒的に選択肢が増えます。

英語ベースへスイッチした理由

最終的に英語ベースで台湾華語を勉強することにした僕ですが、いくつかの理由があります。
上記の内容に加えて、
- トリガー:たまたまYouTubeで英語ベースの台湾華語の学習教材動画がおすすめに出てきた。
- 元々英語で仕事を使っている環境にあるのでにいでに英語に触れる機会も増やせる
- 語順が近い → 翻訳が ワンステップ で済む爽快感
最初のきっかけは本当にたまたまです。
YouTubeのおすすめ動画に英語ベースの台湾華語の学習教材が流れてきたことがきっかけでした。
YouTubeのアルゴリズムに感謝です。
僕自身も元々英語は勉強していて、学生時代には海外留学や海外インターンの経験があり、2025年8月時点の本業でも上司はオーストラリアの人で英語を日常的に使う環境にいます。
台湾華語を勉強してすぐに「語順は英語の方が近いかも?」ということには気づいていたので、YouTubeのおすすめ動画を見たことをきっかけに、英語で学ぶことをすぐに決意しました。
記憶が曖昧ですが、おそらく最初に見た英語教材はこちらだったと思います。
Miss Linnさんの動画です。注音符号もついていてとてもわかりやすいと感じました。
また、同時期にKazu Languageさんの語学学習に関する本も読んでいて、日本語で勉強するよりも英語で学習した方がいいといったアドバイスがあったことも後押しの理由の1つになっています。


切り替えて実感した5つのメリット

ここからは実際に日本語から英語に切り替えて僕自身が感じたメリットを紹介していきます。
① 語順が似ていて理解が速い
英語→中文に“並べ替え”が少なく、例文がスッと腹落ちする。
② 翻訳スピード向上でアウトプット爆増
英語に慣れていることもあり、さらに語順が似ていることも相まって、翻訳する際のスムーズさが上がります。
③ 英語教材へのアクセス
Podcast や YouTube など 無料&質の高いコンテンツ の選択肢がかなり増える。
④ 三角学習(日⇄英⇄中)で定着率 UP
同じ単語を 三言語で回す と、記憶が層のように重なり忘れにくい。中国語の意味を英語と日本語に結びつけると記憶への定着が強い感じがしています。
⑤ 英語力も同時強化=キャリア直結
英語で学習しているので、英語に触れる機会も自然と増えます。仕事でも英語が使うので、英語学習も同時にできて一石二鳥です。
言語ペアには“相性”がある説

韓国語と日本語は語順・助詞が非常に近く、母語ベースが合理的。
一方で台湾華語のように SVO+前置詞 系は英語と親和性が高いです。
媒介言語を選ぶチェックポイント
チェック項目 | 例 | 意識すること |
---|---|---|
文法距離 | SVO/SOV など | 語順変換コスト |
語彙借用 | 漢字・外来語 | 共通語彙の多さ |
学習リソース | 書籍・動画量 | 継続しやすさ |
1日の学習ルーティン(英語ベース ver.)

2025年8月時点では、Kazu Languageさんの学習方法を参考にして、フレーズをひたすら覚えてアウトプットするということに重きを置いています。
したがって日常会話に役立つフレーズがまとまっているYouTube動画をベースにしてフレーズを覚え、台湾人妻との会話で使ってみたりしながらアウトプットしながら教えてもらうというループを繰り返しています。
平日の場合だとルーティンが出来上がっており、次のような流れになっています。
時刻 | タスク | 使用ツール |
---|---|---|
朝(06:30〜) | ジョギングや筋トレしながらPodCastやYouTubeを聞く | Podcast, YouTube |
通勤 | 電車内でYouTubeなどでひたすらフレーズを覚える。 | YouTube |
夜 | 覚えたフレーズを妻との会話で使ってみる。 | なし |
僕の場合、妻が台湾人です。
わからないことがあったらいつでも聞けるし、会話の練習にも付き合ってくれるのでとても助かっています。
語学学習をするにあたり、ネイティブの人といつでも会話できる環境というのは本当に恵まれています。
妻も僕が台湾華語を勉強していることを喜んで応援してくれているので、期待応えようと僕も頑張るみたいないいサイクルができています。
こんな人は英語ベースが向かないかも?

僕は英語ベースで台湾華語を学ぶことを決意して実行していますが、誰にでも合うとは思いません。
以下に当てはまる人は日本語で学習した方がいいと思います。
- 英語基礎(TOEIC 600 目安)未満
- “旅行会話だけサクッと”派 → 母語ベースの方が時短
- 二重負荷で モチベ管理が難しい と感じる人
そもそも英語が苦と感じる人は無理に英語で勉強する必要はありません。
意味を理解するにも余計に時間がかかってしまったり、負荷が増えるので継続するのが難しくなります。
自分にとって一番やりやすい方法で継続するのが一番です。
旅行用にサクッと学習したい人も日本語で勉強した方が時間効率がいいと思います。
頻出フレーズがまとまった日本語ベースの本はたくさんあるので、そちらを参考にした方が効率的です。
個人的にはバリンさんの本がおすすめです。YouTubeも面白いです。

まとめ&次の一歩

英語で台湾華語を学ぶことで、僕にはたくさんのメリットがありました。
翻訳はスムーズになり、YouTubeなどの教材の選択肢が激増したり、同時に英語も勉強できて仕事に還元することもできます。
これからも学習を継続して、まずはKazu Languageさんがおすすめしている、役立つフレーズを覚えるところにしばらくは集中していこうと思います。
フレーズのストックが増えてきたら単語の学習や文法の学習に移行していこうと思います。

