台湾華語(台湾中国語)を学び始めると、「発音も文法も完璧にしないと通じないのでは?」と不安になる人は多いと思います。僕も最初はその一人でした。
台湾華語に限らず、語学を学ぶと同じような不安を抱く人は多いと思います。
でも実際に台湾でレストランや夜市に行ってみると、意外なことに 単語を言うだけでも十分に会話が成立する ことが多いんです。
この記事では、初心者でも安心して台湾華語を話せるようになるためのコツと、僕自身の体験談をまとめます。
「難しいから話せない」と思っている方に、少しでも気楽な気持ちで挑戦してもらえたら嬉しいです。
台湾華語は“文法より単語”で通じるシーンが多い

ビジネスなどの本格的な会話とは違って、日常会話の中でも特に観光客が使う場面では、単語だけで十分伝わることが多いです。
レストラン:料理名を言うだけで注文できます。
牛肉麵(niú ròu miàn|ㄋーㄡˊ ㄖㄡˋ ㄇㄧㄢˋ)=牛肉麺
→ メニューを指差しながら「牛肉麵!」と言えば注文が通じます。
• 夜市:欲しいものを指差しながら数を伝えるだけでもOK。
一個(yí gè|ーˊ ㄍㄜˋ)=ひとつ
兩個(liǎng gè|ㄌーㄤˇ ㄍㄜˋ)=ふたつ
→ 「一個!」と伝えるだけで買えます。

単語+ジェスチャーで“通じる体験”を積むことが大事

最初から長い文章を完璧に話そうとすると、ハードルが高くて挫折しがちです。
でも、短い単語+ジェスチャー ならすぐに挑戦できます。
• 「水(shuǐ|ㄕㄨㄟˇ)=水」とグラスを指差す。
• 「謝謝(xiè xiè|ㄒーㄝˋ ㄒーㄝˋ)=ありがとう」と笑顔で言う。
さらに実用的な表現として:
• 這個,一個,謝謝。
Zhè ge, yí gè, xiè xiè|ㄓㄜˋ ㄍㄜ˙,ーˊ ㄍㄜˋ,ㄒーㄝˋ ㄒーㄝˋ
(これを1つください、ありがとう)
こうした 単語+ちょっとしたフレーズ で「通じた!」という経験を積むことが、自信とモチベーションにつながります。
発音は難しいけど…「ボポモフォ」で突破口を開ける

もちろん、台湾華語の発音には日本人にとって大きな壁があります。
特に四声(声調)は慣れるまで本当に難しいです。
僕も妻に発音を直してもらいながら練習していますが、なかなか正確に言えず「ちょっと違う」とよく指摘されます。
ただ、ここで役立つのが 注音符号(ボポモフォ) です。
たとえば:
• 雞排(jī pái|ㄐー ㄆㄞˊ)=フライドチキン
• 珍珠奶茶(zhēn zhū nǎi chá|ㄓㄣ ㄓㄨ ㄋㄞˇ ㄔㄚˊ)=タピオカミルクティー
こうして「文字としての音」を頭に入れておけば、完璧に発音できなくても“近い音”を出しやすくなります。
台湾の人は文脈から理解してくれるので、安心してトライして大丈夫です。


僕の体験:単語だけでも会話が成立したエピソード

実際に僕が台湾を訪れたときのこと。
夜市で「雞排(jī pái|ㄐー ㄆㄞˊ)」を注文したいけれど、文法的に正しいフレーズが浮かびませんでした。
思い切って「雞排!」と指差しただけで、店員さんはすぐに理解してくれました。
また、ドーナッツ屋さんではそもそもドーナッツを台湾華語でなんと言えばいいのかすらわからず、指を指しながら
• 我要一個這個,謝謝。
wǒ yào yī ge zhè ge, xiè xiè|ㄨㄛˇ ーㄠˋ ー ㄍㄜ˙ ㄓㄜˋ ㄍㄜ˙,ㄒㄧㄝˋ ㄒㄧㄝˋ
(これを1つください、ありがとう)
これで無事に買えました。妻にも「そのくらいで十分通じるよ」と言われ、肩の力が抜けたのを覚えています。
考えてみれば、日本で海外の人に指差しながらカタコトでこれくださいって言われても十分通じますよね。
どの言語でもこの感覚は変わりません。
まとめ|「単語でも通じる」から安心して話してみよう

- 初心者は「完璧な文法」より 「伝わる単語」 を優先してOK。
- 単語と簡単なフレーズを声に出すだけで、台湾の人との会話は想像以上にスムーズ。
- 学習は一人で抱え込むより、家族や友人と一緒に挑戦すると楽しく続けられる。
台湾華語は決して“完璧に話さないと通じない難しい言語”ではありません。
「単語でも伝わる」ことを知れば、気楽に話せるようになり、学習ももっと楽しくなるはずです。


